『ポッピンQ』という希望と出会ったおはなし。
いや~・・・なんか年越し前に更新とか新年に更新が出来なかったので随分お久しぶりになってしまいましたね。
どうも、menmanistことメンマ氏です。氏は別につけなくてもいいですがエゴサしやすいのでTwitterではつけてもらえると反応できます。それだけの理由です(意図はあるけどそういう認識でいいです)。
はい話がそれた、すぐこいつ話逸れるな・・・
えー、今回はね、『ポッピンQ』という映画を観てきたお話です。(2つ前の記事が『君の名は。』だしこいつ映画のレビューブログ化してんなとか言わないでお付き合いください)
※多分今回はネタバレ要素はない・・・と思うけどザーッと推敲も無く書いていくので、後で読むとネタバレだったな…みたいなの有ると思います。出来れば先に観て欲しい。
いやネタバレっぽい要素あります、出来れば観てから読んで欲しい。中盤までならセーフです。
っていうか公開終了近いかもしれないしこんなもの読んでないではやく観に行って欲しい。
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- 見に行くまで
見にいったのは1/21(土)。年末頃から観に行こうかなぁと思っていたものの、結局12月は公開終了しちゃう!と急いで『ソーセージ・パーティ』を観に行ったのでポッピンQは後回しになってしまったわけなんですよ。まぁソーセージ・パーティは予想に反して面白かったんで正解だったとは思います。
まぁそんなこんなで、20日の金曜日に公開終了しちゃう映画館が何館もあって焦ったりしつつ新宿バルト9までエッホイヤッホイ観に行ったわけです。いや~バルト9、朝10時頃~の回しかなくてキツかった。
土曜日の朝10時って大半の人はまだ寝てますよね?ちょっと常識を疑っちゃうのですが・・・ハードルが高尾山くらいの高さですね。実質朝登山ですよねこれ?趣味は登山って今度から書きます。
- いい加減映画の話して
はいわかりました。
ポッピンQという作品について、俺はまったく事前情報を得ずに(観ようと思って期待していたので出来るだけ調べたり聞かないようにして)観に行ったわけです。
いやーほんと…やられたね。結論から言います、良かったです。
前述の通り朝10時過ぎなんていう脳がほぼ寝てる時間だったのですが、いつの間にか作品に引きずり込まれて目も頭も冴えていました。スクリーンを通して、キャラクター達のエネルギーがまっすぐに伝わってくるんですよ。
卒業を間近に控えた中学3年生の女の子たち、それぞれ家の事情や人間関係、取り組んでいること、生き方の姿勢、卒業後の未来について・・・沢山の悩み、葛藤がそれぞれ別々にあるわけです。それは自分にも同じくらいの時にあったことだし、今だって沢山悩んでいる事があります。
それでも、思春期のそうしたモヤモヤした気持ちは特別なものだと思うんですよ。将来ってどうなるんだろう、自分はまだ子供だ。でも子供扱いされるのはそろそろムカつく…そんな時期があると思います。そんな時間をみんな過ごしたのではないかと思います。
そんな、それぞれの人生を歩んできた、出会うはずのなかった彼女たちが異世界へPOP INすることで出会い、ぶつかり合って、心を合わせるんですよ。
彼女らはそうした体験を通して一つ時を進めるわけです。
ポッピンQは不思議な体験を通してそれぞれが一つの段階を卒業し、成長する物語。
そして、それを鑑賞した私達も一緒に成長できる作品だと思うわけです。
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- お願いだからこれ言わせて
はい、というわけでもう限界です言わせてもらいます。
上に書いた事は本心だし本当に思ったことなので別にこっちが本編とかそういうのではないです、それだけはわかってほしい。・・・んだけど、いやもうこれ言いたいことがあるんですよ。
『ポッピンQ』は劇場版ビビッドレッド・オペレーションIFストーリーでした。
はい。いつもの、とか言わないで欲しい。真面目な話なんですよ。
俺はこういう話が好きなんだなぁと改めて思わされたんですよ本当に。
っていうかね、女の子たちが赤・青・緑・黄・紫(れいは黒ですが、マフラー等紫はキーカラーでしたね)に変身して心を通わせて世界を守るってもうそれビビッドレッド・オペレーションじゃん!!
俺がそう思っちゃうのも自然なことだと思うんですよ、これ絶対こじつけじゃないですよね…?いや真面目に言ってるんですよ本当に。お前はなんでもビビッドレッド・オペレーションに結びつけるな…とかじゃなくてね、俺がポッピンQを観てビビッドレッド・オペレーションのかすかな香りを感じてもそれは自然な事だよな…と思ってしまう作品だったわけです。
まぁ半分勢いで言ってるんですけどね。ただ、言い換えればそのくらい心を動かされたし、好きになれそうな作品だったと言うことでもあるので俺流の褒め言葉でもあります。
(誤解しないでほしいのは、別にビビッドレッド・オペレーションと近い作品だけが好きとか評価出来るっていう意味ではない点です。良いものは良い、そうでもないものはそうでもない。とした上で、自分が良いと思える物に近い方向性の良さを感じたという事ですね。)
- 少女たちの心の純粋さが眩しい
伊純と蒼の二人は最初もーケンカばっかりしてるわけですよ。衝突してばかり。
まっすぐで負けず嫌い。それでいて頑固でもある伊純と、周りと合わせることを嫌って冷静な自分でいよう、一歩離れた自分でいようとして少し浮いてしまいがちな蒼はまさに反対の方向にいる二人。そんな二人が次第にお互いを理解し始めて、最後にはもう連携バッチリ信頼度MAX大親友になるわけですよ。
パンフレットで蒼ちゃんを演じる日岡さんのコメントにもありましたが、めっちゃ蒼は伊純のことを名前で呼ぶようになるわけですね。劇場作品という尺の短い作品なので急ぎ足のペースではあるものの、そういった色々な段階を乗り越えてそれぞれの心が一つになっていく様子がじんわりと伝わってきて心が暖かくなりましたね。
小夏、あさひもそうなんですよ。マイペースで頼りない小夏も、次第に大切な仲間のために勇気を出して頑張る、頼れる女の子になるわけです。あさひは合流シーンからして頼れる女の子感を出していたものの、蒼とは対象的に空気を読んでまわりに合わせてしまうタイプなのでうまく自分を出せない。それが枷となっている(それは家の事、自分の将来への事とつながっていますね)のですが、仲間と心を通わせることで自分の本来持っていた強さ、つまり心の強さ、芯の強さを発揮し始めるわけですね。
そして沙紀ですよ。好き。いやお前の好みは別にどうでもいい、そうじゃなくて。
登場シーンからしてやられましたよ、公園の遊具の中に篭ってひたすらマジックで何か書いてるんですね。「死にたい」なのかな?と思ったら「消えたい」なわけです。これでみんな何となくこの子の事が理解出来るんですよ。死にたいわけじゃない、もう消えてしまいたいという気持ちを抱えている。優しい子なんだろうなぁほんと、好き…。
そんな彼女はかつての仲間とうまく行かずに一人になってしまった過去があり、だからこそ異世界へと飛ばされてしまった後もうまく他の4人と混じり合え無いわけですね。消えてしまいたいと思っている、そんな彼女に伊純は手を伸ばすが会話も成り立たない。伊純は蒼とぶつかりあって、衝突することを通して絆を築きましたが、沙紀とはそれが出来ない。届かない、ぶつかることも出来ない相手ってキツいですよ。
だけど真っ直ぐな(頑固な)伊純は見捨てる事は無く、最後に伸ばした手と優しさが通じるわけです。ファイナル・オペレーションです。パンチは無かったけど満点ですよそんなの。
そんなこんなで、みんながいつしか絆を深めて、心を一つにする。
ダンスという行為は心を合わせて行わなければならないというのは現実でももちろんそうだと思いますが、作中ではさらにそうしないと効果がない、という演出になっているわけで…
エヴァの「瞬間、心、重ねて」を思い出した人も多いのではないかと思います。
つまり、言ってしまえば”ダンス”という行為は”ドッキング”なわけですよ。心の通っていない相手とはドッキングが出来ない。心が一つにならなければダンスの効果はない。
少女たちの友情が世界を守る鍵なわけですよ…アアアァ……好き………
ちょっと面白いな、と思うのは『同位体』という存在ですね。
パートナーの考え・気持ちが通じる、通じてしまう存在は彼女らとは別に存在するわけです。サポーターでもあり、言葉通りのパートナーでもある存在。
彼ら(彼女ら)ポッピン族の同位体たちは始めから通じてしまっている状態なのですが、最終的には少女たちに心を通じあわせてほしいわけで…ポッピン族の面々は元の世界でいう親であり、友人であり、恋人であり…人生に必要な良き理解者であるわけです。
つまり、物語は彼ら(彼女ら)ポッピン族たちからの卒業(可視化された存在であり、能力を持つ彼らとの別れ)という見方も出来るのかな?と思いますね。独り立ち、自立です。かといって、5人の少女たちは本当に一人前として自立したわけではなく、5人の仲間という支え合える存在が成立した事によるもので。
当然大人だって一人じゃ生きていけないですからね、そういった存在に気づくことが成長の証でもあるわけです。
なんかちょっと読み返してみたらいい事言って終わらせようとしててムカつくな俺・・・いやまぁアレです、ただ言いたかったんですよ。
ポッピンQに、少女たちの純粋さと心の交流に、俺は心を動かされました。
ポッピンQ、良かったです。
2016年の劇場で俺は、3年前のビビッドレッド・オペレーションと改めて出会ったわけなのですが(2つ前の記事参照)…
2017年の劇場で俺は、ビビッドレッド・オペレーションがたまらなく好きだなぁと改めて思ったわけです。おしまい、またね。